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日々のこだわり、諸々。その１．
おいしさ満点、ボリューム満点。
「お茶処吉田」さんの、メニューは、ボリュームがあるものが多いです。
辻村さん
うちは、大阪大学が近い関係か、外国人のお客さまも多く、
ボリュームがあるものが喜ばれます。
ですが、女性やお年を召した方には、やはり食べきれないようなので、夏ばを除いて、残ったお料理はお持ちかえりしていただいてます。
キッシュは、丸ごと一個で一人分。サンドイッチは、食パン４枚分。
カフェオレやココアは、大きめのカフェオレボールになみなみと。
飲み物にはお茶菓子がついてくるetc…。
確かに、どれもボリューム満点！
大食らいのゆみずにはうれしい限りです♪
そして、こんなにボリュームがあるのに、
お値段はリーズナブルというのもうれしいですね。
辻村さん
お茶とお菓子で、絶対に1000円を超えないこと、
それが私の唯一といってもいい、こだわりです。
オープン以来、値上げもしていません。
日々のこだわり、諸々。その２．
病院の前のお店として。
ゆみず
お店の時計、少し進んでいるようですが？
辻村さん
はい、実はわざと５分進めてあるんです。
近くにバス停がるのですが、行き先によっては、
１時間に１本しかないバスもあるので、乗り遅れたら大変でしょ？
それに、うちは病院の前なので、比較的お年を召したお客様が多いので、時間に余裕を持ってお店を出てもらったほうがいいと思って。
ゆみず
さすが、細やかな心遣いをされているのですね。
病院の前にお店があることで、
特別に気をつけていらっしゃることとか、あるのですか？
辻村さん
あまり意識しすぎないようにしていますが、
病院の前だからこそ、禁煙にしづらいということがありますね。
病院は禁煙なので、みなさんうちへタバコを吸いにいらっしゃいますから。
ですが、さすがにこのまえから、たばこは９時〜１１時までに限らせて
いただくことにしました。煙草をきらうお客さまが増えていますからね。
私自身も吸いませんし。
ゆみず
ドアに、「小学生未満のお子様の店内の飲食はご遠慮ください。」
とありますが、それも病院の前にあることと関係があるのですか？
辻村さん
そうですね。
実は、こどもさんのことは、ずいぶん悩みました。
ですが、病院の前ということもあって、
いろんな事情をかかえておられるこどもさんもいらっしゃいます。
食事制限や、極度の食物アレルギーのこどもさんなどです。
それ以外にも、うちは小さなお店なので、
一度に大勢のおこさんがこられたりすると、
どうしても他のお客さまのご迷惑になることがあったりして…。
でも、だからといって、お断りしていいものかどうか…、
本当に悩みました。
ゆみず
でも、心地いい環境を保つためには、
わりきらなければいけないこともあると思いますよ。
辻村さん
私も、そう思って、こどもさんをお断りすることに踏み切ったんです。
ですが、おかげさまで、たばこでも、こどもさんのことでも、
お断りしたために、問題になったこともなく、お客さまが減ることもなく、
安心しました。
ゆみず
お店をするということは、いろいろ気苦労も多いのですね。
辻村さん
ま、いろいろあります。(笑)
日々のこだわり、諸々。その３．
出会いを大切に。
「お茶処吉田」さんは、常連さんが多いお店といえます。
病院の職員さんをはじめ、大阪大学の学生さんや先生、
近所にお住まいの人など、毎日のように来られる方も多いようです。
お客様の中には、お年を召したお客様も少なくないようで、
そんな方々にとっては、辻村さんはきっと孫のような存在なのでしょうね。
辻村さん
私は、本当に、いいお客様に恵まれたからこそ、
ここまでやってこられたのだと思っています。
ある耳の不自由なおじいちゃんが、６年間ずーっと、
週に２度、病院でのリハビリの帰りに必ず寄って下さるんです。
先日、おじいちゃんに、私が独身だと話したら、
「かわいそうに」と言われたんです(爆笑）
そんな優しいおじいちゃんに、早くいい報告をしたいものですね。
そのほか、お客様だけでなく、学生時代のアルバイト先での出会いや、
親しいお友達の励ましや、ご両親の理解があるからこそ、
今の自分がある、と語る辻村さん。
辻村さんの周りには、心優しい人がたくさんいらっしゃるようです。
日々のこだわり、諸々。その４．
こだわらない、というこだわり。
辻村さんは、こだわりのない人だな、というのが私の印象です。
極力こだわらず、フレキシブルに、日々を淡々と過ごす。
それはきっと、本当にこだわらないといけないことをわかっているからこそ
できることなのでしょう。
私自身も、そうありたいと思っています。
さて、次回（９月３０日（金）更新予定）は、
いよいよ「お茶処吉田」さんの最終回です。
辻村さんが、「働く」ということについて、お話しして下さいましたので、
どうぞお楽しみに。
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