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ナイロン製のバッグが好きだ。丈夫で、軽くて、雨にも強く、お手入れも簡単。オンにもオフにも合わせられる。ナイロン製のバッグといえば、エルベシャプリエに尽きると思っていたのだが、最近はマンダリナダックがとても気に入っている。
子供の頃から友人であった､パオロ・トレントとピエロ・マンナートによって立ち上げられたイタリアブランド､マンダリナダック。
1977年、現マンダリナダック会長バオロ・トレントは、当時革製品が主流であったイタリアで、ナイロン製バッグ「ユーティリティ」を発表し、爆発的なヒットとなった。それ以降次々と革新的なバッグを提案し続け、この十年間イタリア国内のバッグ販売量で第１位を維持し続けている。現在は、バッグ以外に、ウェア、時計、フレグランスにいたる、トータルブランドとして成長している。
ベージュのショルダーバッグは、東急ハンズで見つけて、娘と私が兼用で使っている。黒いワークバッグは夫のもの。前からマンダリナダックのバッグをいろいろ物色していた夫が、新宿のコンランショップでめぐり合ったのだ。
あるデザイン関係のサイトのクリエイターののインタビュー
記事を読んでいたら、auのINFOBARの仕掛け人として有名な、プロダクトデザインディレクターの小牟田啓博氏が
、好きなブランドはマンダリナダックと答えているのを見つけた。彼のコメントをそのまま引用させていただくと…
「お店に足を運んだりWEBサイトを見るだけでも体験できるマンダリナダックの世界は、莫大なお金を投じ気張っている風でもなく、きどっていないけれどきれい。auも、マンダリナダックのような距離感を持てるブランドにしたい、と、インハウスとの打ち合わせで話題にすることも多いです。
」
そうなのだ。マンダリナダックの特徴を一言で言うと、「きれいなデザイン」なのだ。私がこのバッグを選んだのも、デザインがきれいだから。でも、このバッグ、なんだかちょっと変。見た目、ポケットがたくさんあって便利そうなのに、ポケット口に見えたものは、ただの布の折り返しだったり、ものすごくしっかりした作りなのに、蓋は小さなマジックテープで止めるだけの、気の抜けたような処理だったり。思わず「へっ？」と声がでてしまうバッグだ。特に、私と娘が使っている方のIsi
というシリーズのショルダーバッグの変テコさ加減に、九印のバッグにも通じるものを感じてしまうのは私だけだろうか？そんな茶目っ気タップリで、なおかつきれいなデザインというところが、いかにもイタリアのデザインらしくて、とても楽しいと思う。
writer : yumizu
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