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ウェブマガジンの今月のテーマは「It's a small world !」。
インタビューに登場していただいている高田テルヨさんによる豆ずきんは、独自の小さな世界を築いている。小さいのにひとりひとり全て異なる豆ずきんは、一人でもかわいいが、ずらっと並んでいたり、大勢の豆ずきんが籠の中で満員電車のようにおしあいへしあいしている姿は、もっとかわいいと思う。
そんな豆ずきんをお菓子にしたら、きっとこんな感じだろうなと思うのが、銀座
菊廼舎の冨貴寄（ぎんざ きくのやのふきよせ）である。
実は私、このお菓子が大好きなのだ。
蓋に模様が描かれた上品な缶を開けると、缶いっぱいにぎっしり詰め込まれた小さなかわいいお菓子がこぼれ出る。やたらと個装されたお菓子が多いこの頃、この潔さはとても新鮮に感じられる。10種類以上あるお菓子は、金平糖、らくがん、砂糖をかけた落花生や黒豆、焼き菓子は抹茶味や、胡麻の入ったものなど。型も色々でとても楽しい。ひとつひとつが個性的だが、集まればみごとにひとつのお菓子として完成されている。コリコリと歯ごたえがあって香ばしい味は、お抹茶だけでなく、珈琲にもよく合うと思う。
何より、この小ささがいい。甘いものには執着しない私だが、珈琲をおいしく飲むためには、ほんの少し甘いものが欲しいのだ。お客様にも、小皿に入れておもてなしできるし、手土産にも最適だと思う。缶の蓋をきっちり閉めておけば、長い期間湿気ることなくおいしくいただける。
そんな、私にとってはパーフェクトなこのお菓子だが、残念なことに、東京でしか買うことができない。
銀座菊廼屋は創業（明治２３年）以来、代々銀座で江戸和菓子のお店として親しまれている。江戸の粋を大切にするから、東京以外に出店しないのか…。 仕方がないので、銀座のお店に電話して送っていただいている。
取り寄せしてでも欲しくって、自分用にも、プレゼントにも最適、というところも、豆ずきんと同じだな…(笑)
冨貴寄は電話でお取り寄せできます。
銀座 菊廼舎のホームページはコチラ→☆
writer : yumizu
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