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我家は、家族でスーパーや百貨店の食料品売場へ出かけると、積極的に試食をする。なんだかお行儀が悪い気もするが、食べることへの大いなる好奇心には抗えない。おいしそうなものを見たら、味を知りたくなるのは当たり前なのだ。
そんな我家の夫が、３年ほど前に仕事で九州へ通っていた際に見つけたのがこれ。「博多
椒房庵の釣り子めんたいこ」である。
家族へのお土産に、駅前の百貨店や土産物売り場を歩きまわり、試食が可能なめんたいこは全て試し尽くした結果、選んで買って帰ったものだ。
「釣り子めんたいこ」とは、１１月から２月にかけて北海道の檜山地区で”はえなわ漁”で釣り上げられた新鮮なスケソウダラの卵を漬け込んだもの。はえなわ漁では、一匹一匹針で釣り上げるので、魚に傷がつかず、ストレスも少ないせいか、活きのよさがまるでちがうのだとか。
食べてみて驚いたのは、卵の一粒一粒がしっかりしていて、舌の上でまるでビーズのようにサラサラっと転がるのだ。味は、薄味であまり辛くないので、素材本来の甘味が感じられてなんともいえない。
今まで普通に食べていた激辛のめんたいことは、全く別の種類の食べ物と言っても過言はない。当然のことながら、お値段的もとても日常的に食卓に並べられるようなものではないので、そういう意味でも、いつものめんたいことは別物なのだ。
夫は、「これでたらこスパゲティを作ったらうまいぞ。」と言うけれど、貧乏性な私にはもったいなくて、とてもそんなことはできない。炊き立ての真っ白なごはんにのせて、おいしさを存分に味わいたい。
贈り物をするのは、とても楽しい。これを贈ったら相手の方は喜んでくださるだろうか？ちょっと、びっくりさせたい気もするし…、とあれこあれ想像するとワクワクする。
「持ち物検査」では、これまで4回にわたって、私の好きなおいしいものを紹介してきた。「神楽坂レリーサの焼き菓子」、「神戸トアロードデリカテッセンのサンドイッチ」、「近江屋洋菓子店のフルーツポンチ」、そして今回の「博多
椒房庵の釣り子めんたいこ」、いずれももらってうれしいのはもとより、贈る側も、胸ときめくものばかりを選んだつもりだ（デリカテッセンのサンドイッチは生ものなので、ハムやサーモンがオススメです）。自分のためにはちょっと買うのがためらわれるお値段でも、贈り物なら迷わず選べる。
さてさて、今年のお歳暮は何を贈ろうかな。考えるのが楽しみだ。
博多 椒房庵のホームページはコチラ→☆
writer : yumizu
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