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おいしくて、シアワセ。

Interview 無添加焼き菓子 レリーサ 店主 内山智子さん

第1回

素材の力で焼くお菓子。

レリーサさんのお菓子のおいしさの秘密に迫ります。

東京都新宿区、神楽坂のはずれに、
無添加焼き菓子「 le risa (レリーサ)」はあります。
小さなお店の小さなドアを開けると、
そこには小さなショーケースがひとつ。
中にはシンプルで素朴な焼き菓子が整然と並んでいます。

レリーサさんを知ったのは、
おいしいものを探す嗅覚が鋭いうちのだんなさんが
散歩中に偶然みつけて、私に送ってくれたのがきっかけです。
ひとくち食べたら、サクッと軽い歯ざわり、
とってもスキッとしてやさしいお味で、食べるのを止められなくなりました。
すぐに連絡してウェブマガジンの 「持ち物検査
紹介させていただいた程です。

このお菓子を焼いているのは
いったいどんな人なんだろう…。ぜひお会いしてみたい。
と思って取材をお願いしたところ、快く引き受けていただきました。

「レリーサ」とは、イタリア語で「笑顔」という意味。
その名の通り、店主の内山智子さんは笑顔がとてもキュートな
ステキな女性だったのです。

 






ゆみず

レリーサさんのお菓子を始めて食べた時、
驚くほどおいしかったです。以来大ファンになって、
いろんな種類のお菓子をいただきましたが、
どれも本当においしいですねー♪

内山さん

ありがとうございますー!
そんな風に言っていただいて、私もとてもうれしいです。

ゆみず

レリーサさんのお菓子は、厳選された良質な素材を使って
シンプルに焼き上げられいるところが特徴とうかがっていますが、
やはり、それがおいしさの秘訣ですか?

内山さん

そうなんです。
良質な素材を使うと、

ベーキングパウダーや、香料などといった添加物を使わなくても、

素材の力だけで焼くことができるので、
素材の味を十分引き出すことができるのです。


というわけで、レリーサさんのお菓子に使われる厳然素材を
いくつかご紹介します。

小麦粉 … 農薬・化学肥料を使用しない国内産小麦粉。
        宮城県産シラネ小麦粉を使用。


卵 … 千葉県市原市の川嶋農園の放し飼い有精卵。

バター … 北海道「町村農場」の純良バター。
        (純良バターのケーキとクッキーのにに使用)

砂糖 … フロリダ産のオーガニックシュガー。
       完全 無能薬で栽培されたサトウキビから作るグラニュー糖で、
       すっきりとした甘さ。

和三盆糖 … 徳島の阿波三盆糖。手作業を繰り返し、
          なめらかな美しい粒子が出来上がる。

アーモンド … イタリアシチリア産のオーガニックアーモンド。

小豆 … 北海道産の有機大納言小豆。
       オーガニックシュガーで甘さ控えめに炊き上げる。

その他のドライフルーツやナッツ類も全てオーガニックのものを使用。


この中から、いくつか味みをさせていただきました。


ゆみず

「町村農場」のバター、おいしいですねー!びっくり!
口の中で香りが広がるのに、とてもさっぱりとした後味でなんすね。

内山さん

町村農場では、牛の育て方にとても気を配っているそうです。
200gで1000円くらいするので、とても高価ですが、
高いのにはちゃんと理由があるのです。
町村農場さんほど丁寧なもの作りをされたら、
これくらいの値段になってしまうのも当然だと思います。

このバターでお菓子を焼くと、
焼いている時にオーブンから漂う香りからして、全然違うんです。
お菓子の材料としてはとても高価ですが、
どうしても使いたい素材の一つです。

ゆみず

このチョコレートもすごくおいしい!
今まで見たことのないブランドですが…?

内山さん

これは
エコロジー雑貨店(フェアトレードやオーガニックなど)をしている友人から
教えてもらった
、スイス産のオーガニックチョコレートです。
乳化剤を使わず、3日間混ぜることで固めているのです。
ですから、素材のよさがストレートに味わえるチョコレートです。

ゆみず

内山さんが、ここまで素材にこだわられる理由は何ですか?

内山さん

一言で言えば、「おいしいから」ですね。(笑)
私は、素材の味だけで成立するお菓子を作りたいのです。
例えば、アーモンドのお菓子を食べたときに、
「このアーモンドおいしい!」と感じてもらえるようなお菓子です。

ですから、バニラビーンズなどは使いませんし、
良質な卵を使えば、ベーキングパウダーを使わなくてもふくらみますし、
味もいいんです。

それから、先ほど話ましたフェアトレードやオーガニックの商品を
扱っている友人から、素材のことをいろいろ学んで、
使うのなら「作り手の顔が見えるもの」を使いたいと思いました。
丁寧に心を込めて作られた素材を使う限りは、
自分もきちんと仕事をして、素材を生かさなくっちゃ!
という気持ちになれるでしょ。

バックグラウンドが見えるお菓子作りをしたいと思っています。

ゆみず


ですが、当然のことながら、良質な素材を使えばお菓子のお値段も
上がってしまいますよね…。

内山さん

価格に関しては、とても悩みました。
確かにうちのお菓子は決して安くはありません。
ですが、これ以上価格を下げると赤字になってしまうのです。

かといって、素材のランクを下げてまで価格を下げる気持ちはありません。
それをすると、他のお店のクッキーと同じになってしまうでしょう。
無添加で良質の素材を使っていることが、うちのお菓子の特徴ですから。



 



早大通り沿いの小さなお店です。



レリーサさんのお菓子のイメージに
ぴったりな、シンプルでおしゃれな店内。



内山さん、今日一日よろしくお願いします。



「町村農場」の純良バターは
オンラインショップでも買えます。



まーるいお菓子は、このチョコレートを使った
「バーチ・デ・ダーマ」というイタリアのお菓子。
「貴婦人のキス」という意味なのだそうです。
おいしかったー♪



ゆみずイチオシの
レリーサさんの和三盆糖のクッキー。
「和三盆そのものの味が伝わるように、
上からまぶしています。」と内山さん。



ズラリと並んだお菓子たち。
全部おいしそうで、迷ってしまいます。
 



いかがでしたか?おいしそうでしょー。

内山さんはお菓子に対してとても真摯に向き合っておられました。
素材のひとつひとつを納得の行くまで吟味する姿勢は、
ジャンルは違っても同じもの作りをする者として
ぜひ見習わなくては、と思います。

「この味が出せるのは、全て良質の素材のおかげ」、と
内山さんはおっしゃいますが、
決してそれだけではなく、内山さんのセンスと、
惜しみない努力のたまものであることに違いありません。
甘えや妥協のないプロフェッショナルなおいしさなのです。

次回(6月30日(金)更新予定)は、そんな内山さんが、
レリーサを開店されるまでのお話しなど、
いろいろ伺いますので
どうぞお楽しみに。



無添加焼き菓子レリーサ

東京都 新宿区 山吹町 128−1F
03・5261・8156
レリーサさんでは、メールやファックスでの通信販売もされています。
詳しくはホームページをご覧ください。

レリーサさんのHPはコチラ → 


 


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