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春です。カメラを持って出掛けよう！
Interview 写真家　江口愼一さん
第２回

カメラと自然に親しむ一日。


江口さん主催の写真教室「写真楽園」の撮影会に
飛び入り参加させていだだきました。


自然写真家の江口愼一さんは、
ご自身の制作活動と同時に、
「写真楽園（しゃしんがくえん）」という
アマチュアのための写真教室を開催されています。

そこには、江口さんの作品とお人柄に惹かれた
大勢の写真愛好家の方々が集っておられます。

今回は、江口さんにお願いして、
特別に私と娘も参加させていただくことになりました。
場所は京都市内の中心にある、御所に隣接した京都御苑。

春とは思えない冷え冷えとしたお天気でしたが、
カメラとともにゆっくりと自然に親しむ一日を過ごさせていただきました。
　


３月１９日（日）朝１０時に京都御苑に集合。
参加者は約２０名で、
比較的ご年輩の方が多いようです。
この日は小雨が降る肌寒いお天気でした。
　
「今日は特別参加で、
坂田さんと娘さんがいっしょなのでよろしく！」と
紹介してくださった江口さん。
みなさん、江口さん、
今日一日よろしくおねがいします！
　
京都御苑は梅が盛りで、こんなにきれい！
恥ずかしながら、
京都御苑に来たのははじめてです。
京都御苑は、
御所を囲む緑いっぱいの公園です。
へー！こんなに広かったんだー！

　

「初めはこの辺りで撮りましょうか」
と江口さん。
みなさん、早速撮影開始。
当たり前ですが、
写真を撮るのって、とても静かな行為なのですね。大勢いらっしゃるのに、
シーンと静まりかえっていました(笑)

　
参加者のみなさんは、
それぞれとても立派なカメラをお持ちでした。
江口さんの教室に参加されるので、
みなさん接写ができるレンズをお持ちです。
私は、いつもの３倍ズームの
へなちょこデジカメで撮影にチャレンジ！
…とほほ。
　
娘は、おじいちゃんからマニュアルの
古い一眼レフを借りて持ってきました。
事前におじいちゃんから特訓を受けて
きましたが、上手にとれるかな？


※写真をクリックすると
もう少し大きな写真をご覧いただけます。

※写真をクリックすると
もう少し大きな写真をご覧いただけます。

場所を移動して、
今度は水辺の植物を撮ります。
江口さんは、水仙の葉にこぼれる水滴を
クローズアップレンズで撮影。
　		 今回の作品ではありませんが、江口さんが撮影された水滴の写真です。
この日の江口さんのファインダーの中にもこんな世界がありました。
肉眼で見るのとは別世界でびっくりです！
あくまでも自然のままを撮影しますので
決して霧吹きで水を吹きかけたりはしないのです。
　

　

みなさんも、江口さんに従います。
「きれいな水滴はないかしら…？」
撮影そのものも難しいですが、
美しい被写体を探すのも
けっこう大変そうでした。
　
娘も格好だけはイッチョマエです(笑)
また雨が降りだしたので
ポンチョを着ました。

いい写真を撮るには、
やや曇りのお天気がよいそうで、
それなら今日はバッチリですね。

　
参加者の方々は、
カメラ初心者という人は少なく、
みなさん趣味として
写真と長く向き合っておられるようです。
中には、写真コンクールに出品するための
作品を撮りに来られていた方も
いらっしゃいましたよ。
　

今回の参加者の中では
おそらく最年少の若者です。
　
彼のファインダーを覗いてみたい人は
コチラをどうぞ！→☆
ステキな写真がたくさんですよ！
　
みなさん、他の人のファインダーを
覗きっこして、「ほー、なるほど」
なんて、勉強されています。
私もみなさんのを拝見しましたが、
とてもお上手でしたよー！

　

私も江口さんに教えていただきながら、
自分のヘナチョコデジカメで
チャレンジしてみました。
スーパーマクロモードで
一番手前の花にピントをあてて、
後ろをボカして撮影。
私のカメラでは、この程度のボカシが限界です。
　
次に、同じ被写体を
奥の花にピントをあてて撮影。
こうすると手前の花がボヤケます。
これを接写レンズで撮影すると
いい雰囲気が出るのでしょうねー。
　
「ぜんぶボカシても、おもろい写真がとれるよ。」
と江口さん。
参加者の方いはく、
「他の先生の撮影会にも参加しますが、
とても自由な発想で、
こんな写真をOKとして下さるのは
江口さんならではですね。」

　

逆光で撮ってみました。
後ろの光がもう少し強ければよかったかな。

　
枝の造詣がアーティスティックで
つい、パチリ。

　
この木の幹も美しい…。
私好みです。

ご夫婦で参加されていました。
「いつも車にカメラを積んで、
日本のあちこちを撮影旅行しているんです。」
ですって！
同じ趣味をいっしょに楽しんでおられて、
とってもステキです。

　
でもやっぱり、私はどちらかといえば、
花よりも江口さんの姿を撮っているほうが楽しかったです(笑)
「俺は撮られるのは苦手やなー(笑)」と江口さん。

夕方近くまで、みなさん本当に熱心に
撮影しておられました。
　
「う〜、さぶ！
冷えてきたので、そろそろ終わりましょかー。」
　
帰り際に出逢った、お散歩中のわんちゃん。
「みてみて！ボクこんなことできるのよ♪」


　
参加者のおひとりがおっしゃっていました。
「先日、京都の植物園で偶然、とさみずき（土佐水木）の花に出会い、
美しい写真を撮ることができましてねー。
あんまりうれしかったので、
後日とさみずきの花にお礼を言いに行きましたよ。
自然との出会いは、正に一期一会ですね。」

そうなんですね。
今日と同じ写真は２度と撮れない、正に一期一会ですね。
自然の写真を撮るには、自然への尊敬の気持ちを忘れず
自然とまっすぐに向き合うことが大切なのですね。
特に「クローズアップ写真」を撮るには、
自然の「風景」を撮るのではなく、「限りある生命を撮る」ような
感覚なのではないでしょうか。
だからこそ、みなさんがこんなにも熱中されるのでしょうね。

そして、「自分らしく写せ！」とおっしゃる
江口さんの自由な表現を尊重する指導方針と、おおらかなお人柄が、
みなさんに写真の楽しさを十分に伝えているのだと思いました。

さて次回最終回（４月２１（金）更新予定）では、
江口さんが写真家への道を歩んでこられた経緯や、
クローズアップ写真の魅力についてお話しいただきましたので、
どうぞお楽しみにー！。ｌ

　
江口愼一さん主催の「写真楽園」に
入会をご希望の方は
ＥＧＵＣＨＩ ＳＨＩＮＩＣＨＩ ＰＨＯＴＯＧＲＡＰＨＩＣ ＯＲＧＡＮＩＺＡＴＩＯＮ
０７５・７７１・３８３７
まで。		 　

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